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紙の声が

聞こえたら、

お入りよ。

その先の灯、

いま整えて

おりますゆえ。

『築地場外散見記(Tsukiji Jogai Sankenki)』という一冊の、うしろ側

  • 執筆者の写真: 庵主
    庵主
  • 2025年11月29日
  • 読了時間: 1分

庵主でございます。


ご存じのとおり、わたくしどもの本家本元は『FAVORITE FISH: OURS AND YOURS』という、魚食普及をひとつの願いに据えた “大きな本丸” でございます。


ところが——本丸をつくるその途中で、どうにも切り離せぬ「寄り道」が生まれましてな。築地場外を、ただ歩くだけの朝がありました。氷の白さ、湯気の高さ、仕込みを終えた手の温度。季節の気配を運ぶのは魚なのか、はたまた季節のほうが魚を連れてくるのか——そんな思案にふと立ち止まるような、静かな瞬間ばかりが、ポケットに溜まっていったのでございます。


やがてそれらの “散見の断片” は、まるで別冊を望むかのように膨らみ、『築地場外散見記』という、ひとつの写真集になりました。


本家が “語る” ための書なら、こちらは “歩きながら気づく” ための書。魚食という営みが、歳時の流れを背負いながら我々の台所へ向かってくる、その途中の景色を拾い集めた――そんな、控えめながらも確かな裏ばなしでございます。


どうぞ、この一冊もまた、季節と魚と人のあいだに流れる“気配”を、そっと味わうようにめくっていただければ幸いです。

—— 俺観庵主(OREFEEL Publishing)

 
 
 

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