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築地場外散見記

  • 執筆者の写真: 庵主
    庵主
  • 2月1日
  • 読了時間: 1分

更新日:2月13日

店主庵主より 歩きながら見た気配のこと


ご存じのとおり 
わたくしどもの本家本元は
鮮魚大全『FAVORITE FISH: OURS AND YOURS』。
魚食普及をひとつの願いに据えた 
いわば 「大きな本丸」でございます。


ところが——
その本丸を築く道すがら どうにも切り離せぬ「寄り道」が生まれました。築地場外を ただ歩くだけの朝。
氷の白さ 湯気の高さ 仕込みを終えた手の温度。季節の気配を運ぶのは魚なのか それとも季節のほうが魚を連れてくるのか。
そんな思案に ふと足が止まる——
静かな瞬間ばかりが いつの間にかポケットに溜まっていったのでございます。やがてそれらの「散見の断片」は まるで別冊を望むかのように膨らみ 『築地場外散見記』という
ひとつの写真集になりました。


本家が「語る」ための書であるなら こちらは「歩きながら気づく」ための書。魚食普及。歳時の流れとともに歩き その途中に立ち現れた景色を集めた 控えめながらも たしかな裏ばなしでございます。


どうぞこの一冊もまた 
季節と魚と人のあいだに流れる「気配」を味わうように そっとめくっていただければ幸いです。

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